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現役情報


3.15志音会演奏会通信No.2       2008.7.27(日)発行 

                            
暑〜い毎日が続いています。皆様いかがお過ごしですか?

今回は先日行われた「第61回 とんぼ祭」の深志ヶ丘交響楽団のステージと音楽部の演奏会の特集です!  


 61回トンボ祭演奏会を聴いて

                                   志音会 会長 林 哲郎

 7月20日深志教育会館で行われたトンボ祭演奏会を聴きました。何年ぶりかのトンボ祭でしたがその内容は時代に相応して変化していくものと何時になっても変わらないものがあると感じました。合唱班、室内楽班それぞれ20数名の陣容で一時の衰退は何処へやら?演奏内容もバラエティに富み、若々しい熱のこもった2時間近い演奏会は聞き応えのあるものでした。特に最後の混弦はれぞ深志の音楽部のもの!40数年前のあの感動を思い出しました。
青春の時を共に過ごしたかけがえのない仲間たち!
この演奏会のメロディーが彼らの心の糧としてこれからの人生を豊かにしてくれるでしょう。そして志音会の仲間としてこれからも一緒に演奏できることを期待したいと思います。

とんぼ祭日記

7月19日(土)午後3時半 深志高校大体育館

 とんぼ祭一般公開第1日目。午後3時過ぎ。夏の太陽がギラギラと照りつけ、とにかく暑い。そんな中、吹き出す汗を拭いながら、かたや団扇や扇子で扇ぎながら校内を行き交う人々の足がある一定の方向に向かい出す。目指すは大体育館。南向きに組まれたステージとパイプ椅子が並べられた客席、そして太陽の光は遮ってくれているもののソヨっとも動かない暗幕。昨年の第1回と変わらぬ光景だ。ステージ衣装に身を包んだ女子生徒が席に着いている観客一人一人にプログラムを配ってくれる。昨年は開始直前に飛び込んだため品切れで貰えなかったが、今年は無事にゲット。前の方に席を取ったため後ろの様子が良くわからなかったが、昨年よりは観客数が少ない気がする。確かに去年は観客が溢れていて、私は立ち見だった。第1回ということもあって、志音会オケ所属のOBがお助けマンで出演したことや、大人気のドラマ「のだめカンタービレ」のテーマ曲「ベト7」がプログラムにあったことが観客動員に繋がっていたのだろう。
 今年の演奏曲はシュトラウス
「喜歌劇こうもり序曲」とドヴォルザークの「交響曲第9番 新世界より 第124楽章」。どれも有名な耳慣れた曲だ。「うんうん選曲はなかなかいいぞ!」。吹奏楽部の学生指揮者、FY君の棒による「こうもり序曲」は昨年の第1回松本市民オペラ「こうもり」の練習風景を私の脳裏に蘇らせた。怖〜い演出家に怒られ続けて迎えた本番・終了直後の身震いするような感激・・・。序曲の中に出てくる幾つものテーマが様々な場面を思い出させてくれた。
 続いて吹奏楽部顧問、高橋雅大先生の棒による「新世界」。第1楽章はのどかに広がる田園地帯と新天地への強い憧れが感じられた。第2楽章は小学校のころから「遠き山に陽は落ちて・・・」と歌っているせいか、沈みゆく夕陽を見ながら故郷に思いを馳せる・・・そんな感じだった。大好きな第4楽章はティンパニーや管楽器の迫力ある音と、弦楽器の研ぎ澄まされた音とがマッチして、そして次から次へと出てくる新しいメロディが新鮮で、心躍る演奏だった。
 演奏の質を語ればまだまだのところが多々あるが、音楽部室内楽班チェロのCS君と吹奏楽部指揮のFY君、二人の呼びかけから始まったという今回の交響楽団は若さと情熱ほとばしる交響楽団だった。昨年のようなお助けマンがなくてもここまでやれる・・・ぜひこれからも続けて、若さと情熱を知らしめ、そして技術の向上に励んで欲しい。頑張れ!
 大体育館を出ると少し西に傾いた夏の太陽はまだまだギラギラと輝いていた。そう、彼らの情熱のように。

 7月20日(日)午後2時半 深志教育会館

 今日も昨日同様夏の太陽が照りつける暑い日。しかし、私の足取りがいささか軽いのには二つの訳がある。一つは、今日の会場「深志教育会館」には冷房入っていること。昨日のように汗を拭き拭き聴かなくていいのは嬉しい。もう一つはレンタルだけれど今日の演奏にグランドピアノが使われること。昨年のとんぼ祭の音楽部の演奏やクリスマスコンサートを聴かせてもらって何よりも残念だったのはピアノが電子ピアノだったこと。ピアニストたちが一生懸命弾いているのに、細かい音は出ない・迫力はない、で本当に可愛そうだった。あれでは折角の演奏の感動も半減・・・とまではいかないものの不満が残ってしまう。会場に入ってまずステージを見る。あった、あった!待望のグランドピアノがステージ下手奥に鎮座していた。
 まずは合唱班の演奏。アカペラでバードのミサ曲とモテトゥス。やはりこのホールの響きは素晴らしい。歌い手たちの何の力みもなく歌う声がすーっと響いて、ホール中に広がった。4曲目の「何度でも」でついにピアノが登場。ポップス特有の細かいリズムがきちんと聴こえて心地良い。
 次は室内楽班。ステージ場にピアノがあるため少々手狭。そのため、ステージ前に仮説ステージをくっつけての演奏。前に出た分、響きがちょっとぼやけてしまったかな?でも充分にホール内に響いていたように思う。葉加瀬太郎の「エトピリカ」は皆楽しそうだった。現代曲もいいなぁ。そういえば去年の「情熱大陸」の演奏も楽しかった。モーツァルトの「キラキラ星演奏曲」はピアノで弾くのとはまた違う感じだった。極め付けは「リベルタンゴ」!皆が立ち上がってステージの方に上ったので何が起きるかと思ったら・・・、女子は髪にバラの花をつけ、男子はなんとバラの花を口にくわえて登場!私たちの頃は真面目に演奏するだけだったからえらい違い。でもこれが現代の若者の表現力なんだろうな、とちょっと口元がほころんだ。ピアノにスポットがあたる部分があって、うーんやっぱりグランドピアノ!ラストに観客に向かって投げられたバラの花にはびっくり。
 そして再び合唱班。男声合唱・女声合唱ともにピアノが活かされている編曲でナイスハーモニー。サプライズの3年合唱はユーミンの「卒業写真」。やだこれ、私の青春時代の歌じゃないの。楽しかった高校時代にタイムスリップして聴いた。そして合唱班最後の演奏は「ゆめみる」。ここでもピアノは大活躍。先ほどの3年合唱で感極まったのか、涙をこらえての演奏。この瞬間を懐かしく思い出す日が来るよ、将来。
 室内楽班の3年の演奏は「死と乙女」。不勉強な私には初めての曲。解説にあったようにすべての楽章が短調でシューベルトの絶望的な心境が垣間見える曲・・・だったけれど、絶望の向こうにあるのは希望。君たちの将来は希望に満ちているんだよ!最後はドヴォルザークの「弦楽セレナーデ」。「弦楽セレナーデ」といえばチャイコフスキーのものが有名だけど、あれとは正反対な開放された感じで心が安らいだ。
 オーラスは混弦「美しく青きドナウ」。先月の志音会の練習で譜読みを始めたばかりなのに良く仕上げたもの。若い若いドナウだった。彼らの人生がこれからどんな大河になっていくのか楽しみだ。
 気が付けば2時間の時が過ぎていた。若者たちの集中力の凄さ・追求するひたむきな態度・先輩を慕う気持ちと後輩を思う気持ち・・・忘れかけていたものに出会えた感のある2時間だった。 

教育会館へピアノを導入しての感想

音楽部顧問:IH
 第61回とんぼ祭定期演奏会にあたり、ピアノレンタルのご支援をいただき、ありがとうございました。また、大勢の方にご来場いただき、誠にありがとうございました。
 今回、教育会館のステージの下手奥に配置させていただきましたが、響きすぎることも無く、伴奏楽器として20人ほどの合唱とバランスの良い演奏ができることを知りました。また、今回はフルコンサートのピアノではありませんでしたが、フルコンサートであっても、十分対応できるだろうと感じました。ピアノ単独のコンサートの場合、きっと素晴らしい演奏会のできる会場であろうと思います。
 教育会館は、様々な催しに使われますので、グランドピアノの常置には難しい面があるのかもしれませんが、今後検討を継続していただければありがたいと感じています。

ピアニスト Oさん
 電子ピアノに比べグランドピアノの方が弾きやすさが格段に違った。響きがホールになじんで気持ちが良く弾くことができた。合唱曲をやる際には、グランドピアノの方がアンサンブルしやすいと思う。 

ピアニスト KRさん
 とても弾きやすく、響きもすばらしかった。ピアノのタッチがよく、出したい音量を出すことができた。ホールには、かなりピアノの音が出るような感じがした。またホールとピアノが調和し、曲にあった表現ができるように感じた。

新班長 KYさん
 今回の演奏会のピアノについてご支援をいただき、ありがとうございました。おかげさまで、満足できる演奏をすることができました。今回演奏した曲は、ダイナミックなピアノが演奏の主要な部分でもあったので、電子ピアノではなくとてもうれしく思いました。ホールは思った以上に合唱とピアノが良く調和し、自然で厚みのある演奏をつくってくれたと思います。これからもピアノとともに演奏することができればと感じています。

教育会館にピアノを!(ピアニストの立場から)

UY(29回卒)UF(33回卒
 日本の代表的な建築家、柳澤孝彦氏(5回卒)の設計による深志教育会館にピアノがないのは非常に残念である。
 昨年のとんぼ祭の音楽部公演は、電子ピアノであった。音響の良いホールで、合唱、弦の響きはとても良いが、ピアノがあれではなんとしても悔しい。そこで今、志音会の中ではグランドピアノの設置を一日も早く!という声が挙がっている。そんな日のために、どの位の大きさのピアノがホールに適しているのか、ピアノを使う演奏会(すべてレンタルピアノだが)のたびに、足を運んで来た。
 G2(小型)は家庭用としては良いが、ホールでは、弦とのアンサンブルも独奏も響きが足りなかった。今年のとんぼ祭はC5(中型)だった。本番前の人がいない状況で、独奏の試奏をして二人で聴き合ってみたが、ffにやや物足りなさを感じた。音楽部の本番は、合唱の伴奏と弦とのアンサンブルだが、響きが観客に吸われてしまい、ピアノの低音は陰に隠れてしまっていた。今後、ピアノは、ソロ・室内アンサンブル・伴奏など、多様な使われ方をしていくことだろう。
 以上から考えると、C5を越えた大きさ(C7以上、もしくはシュタインウエイならばB型以上)が望ましいと思われる。音楽ホールとして充分過ぎるほどの建物であることを皆が認識し、同窓生に限らず、地域の文化のためにも、今後使われていくであろうことを思うと、慎重に選ばなくてはいけないと思っている。


今後の練習日程

 オケ・・8/16(土)深志教育会館 9/27(土)金地病院いずれも13時〜17時   

    10/18(土)深志教育会館 12時から15時半  

            11/8(土)金地病院 13時から17時

 合唱(東京)・・8/30(土)18時〜20時  9/20(土)13時半〜16時  

        場所はいずれも新大久保 辻スタジオ(文化ビル)413

合唱(松本)・・9/28(日)音文第3練習室  

         10/19(日) 場所未定   いずれも13時〜17時 


共催・後援演奏会情報

1. 第2回 モーツァルト交響曲 全曲演奏会
  2008810日(日)14時半開演  才能教育会館ホール 入場料2000円
  芸術監督 : 横島 勝人
  コンサートマスター
: 牛山 正博(25回卒 志音会副会長)
  ピアノ : 臼井 文代(33回卒 志音会ピアニスト)
  演奏曲目 : 交響曲第4番、第17番、20番  ピアノ協奏曲第5

2. 吉野恵美子アニヴァーサリーコンサート(18回卒 志音会指揮者)
   20081018日(土)16時開演 まつもと市民芸術館主ホール 入場料2000

  第一部 吉野恵美子(花柳菟可輔)ソプラノリサイタル 「梁塵秘抄五歌」 飯沼信義作曲 世界初演
  田中梢(ピアノ) 西川浩平(横笛) 高橋明邦(打楽器) 男声有志(地謡) 花柳八輔(振付) 

  第二部 吉野恵美子指揮による合唱ステージ
  坂本工業合唱団 : SKC(混声) 日本の四季   ら・どるちぇ(女声) 三善晃・木下牧子作品
  ベル・エ・ベラ(混声) 日本の名合唱曲     コール・ダーマ(女声)   ミュージカル
  クール・ビア(男声)  男声合唱名曲集     コロ・ポリフォニコ(混声)組曲「水のいのち」
  クール・ディマーンシュ(混声) オペラ名場面集

    1.2.ともにチケットご希望の方は事務局までお申し付け下さい。  


    暑い毎日が続いています。体調管理をしっかりして乗り切りましょう!! 

 

 

 
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